ある日、ふらりと僕の部屋にあらわれた、
僕の人差し指サイズの気まぐれな小さな王様。
ドイツのベストセラー小説
どうやら王様の世界では子ども時代が
人生の終わりにあるらしい。僕らのところとは違って……。
おまえたちは、
はじめにすべての可能性を与えられているのに、
毎日、それが少しずつ奪われて縮んでいくのだ。
それに、幼いうちは、おまえたちは、
知っていることが少ないかわりに、
想像の世界がやたら大きいだろう。
どうしてランプに明かりがつくのか、
テレビの画面に映像がうつるのか、
理屈がわからないから、想像しなくてはならなかった。
状態: 並下〜可 帯ナシ。カバー上部・下部にヨレ、シワ。全体的に傷み。
出版社: 講談社
著者: アクセル・ハッケ
翻訳者: 那須田淳、木本栄
挿絵: ミヒャエル・ゾーヴァ
発行年: 2005年 31刷 (初版は1996年)
定価: 1365円
サイズ: 13.5×19.5cm
ページ数: 108ページ
シリーズ: 大人のため小さな童話