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書籍詳細

【ゴシック叢書第1期13巻 悪の誘惑】J.ホッグ

販売価格: 2,200円(税込)

[ごめんなさい。売れてしまいました。]

書籍詳細

教育らしい教育もうけず、生涯スコットランドの片田舎で羊飼いを生業とした
《エトリックの羊飼い》ジェイムズ・ホッグ(1770-1835年)の名は、
超自然的要素に富む数冊の著作にもかかわらず、ほぼ完全に忘れられていたといえる。
だが、ジッドとバタイユをとらえた一冊の異常な書物によって彼は現代に甦った。
ゴシック・ロマンスの嵐の余燼の中から現れたこのスコットランドのゴシックこそ、
自分らの分身ともいうべき悪魔に憑かれて兄を殺し、聖職者を殺し、母と愛人とを殺し、
その悪霊から逃れようと苦悶する男の苦悩と狂気のこの物語こそ、ゴシックの最高作のひとつである。
《ホッグは、カフカやブランショの重要性を理解する助けとなるものだし、カフカやブランショは、
 ホッグの重要性を理解する助けとなるものである》というバタイユの評言は必ずしも誇張ではない。(本邦初訳)
17世紀末のスコットランド、ダルカースル領主コルウァンとその若い妻に二人の息子が授けられる。
宗教的教条故の両親の不仲によって、互いに相手の顔も知らないまま別々に育てられ、
性格も際立った対照をしめすこの兄弟は、やがて、議会開会中のエディンバラのテニス・コートで運命的な出会いを……。

状態: 並下 カバーにスレ・小傷・上下部にヨレ・傷み。表紙に少シミ・少汚れ。
出版社: 国書刊行会
著者: J.ホッグ
翻訳者: 高橋和久
発行年: 1980年 初版
定価: 2600円
ページ数: 283ページ
シリーズ: ゴシック叢書第1期13巻

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